花と同様、カラフルな色調が特徴の生き物に鳥がいます。ライオンのように敵が少ない種類ではないものの、これほど色彩に富んでいる理由の一つは、繁殖に必要だからといわれています。特に派手な色彩なのがオスで、メスの目を引き付けるために美しい羽根色を持っているようです。カラフルな鳥はたくさんいますが、その中でも特に色彩に富んでいるのが、オウム目インコ科に属しているものです。
コンゴインコ
特にコンゴウインコは、赤・青・黄色と原色がすべて織り込まれているのが特徴です。そして、目の周りやくちばしに白色が入っていて、他の色彩を際立たせています。名前はインコと表記されるものの、体長は80センチメートルから95センチメートルほどと比較的大きく、尾が長いので、生息するアマゾンの緑の森の中で非常に目立ちます。コンゴウインコと同様オウム目の仲間のスミレコンゴウインコは目の覚めるような青色が特徴で、目の周りとくちばしの横の口角の部分が黄色いので、対照的な色合いが目立ちます。体調も1メートルほどと大きく、翼を広げて飛ぶさまはとてもダイナミックです。

オオハシ
同じくアマゾンでカラフルな鳥として知られるのが、オオハシです。その中でもシロムネオオハシは、名前のごとく首から胸にかけて白色で、目の周りがアイシャドウを塗ったような水色、くちばしの付け根部分が黄色や水色で、胸には赤いラインが横切っています。また、頭から背中・尾っぽの先まで黒色ですが、おしりのあたりが黄色であることもポイントです。

カワセミ
私たちの身近にもカラフルな鳥が意外と多くいますが、特に川沿いなどで見かけることが多いのが、カワセミです。カワセミの羽は頭から背中にかけてが青色ですが、光の加減などにより水色や緑色に見えるので、小さいものの発見しやすく、カワセミが生息している場所では多くの愛好家がカメラを構えます。背中の色とは裏腹に頬とおなかはオレンジ色で「飛ぶ宝石」と表現されるのは納得がいきます。

インドクジャク
同じく日本に生息しているキジは日本の国鳥としても知られています。オスは緑や青色の羽を持ち、対照的に顔が赤いのが特徴です。キジの魅力は羽の美しさだけでなく、メスやひなを懸命に守ろうとする勇敢な行動にもあるようです。さらに、動物園でもよく見かけるのがクジャクです。特に美しい羽根を持つのがインドクジャクで、腰から伸びた飾り羽には目のような模様が並んでいて、メスに求愛するときに広げると、その大きさとカラフルな模様は圧巻です。
